小笠原です。 目黒さんの仰るように、ダイアログの機能から考えると なんとなく意味わかるだろうし、というご意見も理解で きるのですが、やっぱり用語単体としては説明不足の感 があるというのが私の思うところです。 そんなわけで。 本件、Windows の各社のプリンタードライバーと、あと 同様の機能を持つ Adobe Reader の用語を調べました。 Twitter にはメモったんですがまとめる気力がなくて、 そのまま放置してました。すみません。 この手の、海外だと N-up と呼ぶ機能についてのプリン タードライバーの用語を調べると: ブラザーさんは説明なく「レイアウトーnページ」、 リコーさんは「集約」-「nページを1ページに」、 キヤノンさんは「割り付け印刷」で「ページ数」 という感じですね。ブラザーさんはあんまり気にしない で「ページ」という言葉を二重に使っていて、他のベン ダーさんは「集約」とか「割り付け印刷」という「機能」 が「物理ページの中に複数の論理ページを押し込むもの」 ということを表しているので、「このページ数は論理ペ ージなんだろうな」とわかる、という感じです。 ただプリンタードライバーの場合はヘルプがわりとちゃ んと書いてあるからこそ無造作に機能名を書いても大丈 夫という風に考えることもできるので、LibreOfficeで はそれはちょっと仮定が難しいです。 一方で Adobe Reader の用語は「1枚あたりのページ数」 です。これは「1枚」が物理ページで「ページ数」が論理 ページということで好感が持てるんですが、実のところ、 両面印刷の場合は両面にそれぞれ印刷されるので「1枚の」 は不正確なんですよね……。 しかし、ユーザー数から見るとダントツにAdobe Reader が多いわけで、ここから用語を借用するというのはアリ かなあと考えました。 そこで、「拡大縮小モード」としての: Fit print range(s) on number of pages に「印刷範囲を『一枚あたりのページ数』で収める」と いう提案をしました。このカッコに括られた語はAdobe Readerからもらってきたものです。 https://translations.documentfoundation.org/ja/libo_ui/sc/translate.html#unit=40107561 そうするとここでの「ページ数」は用紙1面(私の用語 でいうところの物理ページ」に収める論理ページ数にな るのは明らかですから、その下の: Number of Pages: は単純に「ページ数:」で誤解を招かないと判断して、 そのように再提案しました。 https://translations.documentfoundation.org/ja/libo_ui/sc/translate.html#unit=40107440 なお同様に論理ページ/物理ページの概念があるものと して、同じく「拡大縮小モード」の: Fit print range(s) to width/height 印刷範囲を幅/高さに合わせる https://translations.documentfoundation.org/ja/libo_ui/sc/translate.html#unit=40107375 の設定値「Width in Pages」「Height in Pages」があ るのですが、これは「幅あたりのページ数」「高さあたり のページ数」を提案しました。 https://translations.documentfoundation.org/ja/libo_ui/sc/translate.html#unit=40107450 https://translations.documentfoundation.org/ja/libo_ui/sc/translate.html#unit=40107535 以上ご検討お願いします。 -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- Unsubscribe instructions: E-mail to discuss+unsubscribe@ja.libreoffice.org Posting guidelines + more: http://wiki.documentfoundation.org/Netiquette List archive: http://listarchives.libreoffice.org/ja/discuss/ All messages sent to this list will be publicly archived and cannot be deleted