岩橋いさなです。
掲題の件、提案いたします。
先般よりMLで行われている言語名の議論に関連して、当該Wikiページを(出来れば触れたくないながら 苦笑)可能な範囲で少しだけ整理したい、という主旨です。
ひとまずの意見待機期間を、一週間後の
〜2022-03-19(Sat)
に設定したいと思います。
目立った異論がなさそうなら、私の方でページ編集させていただきます。
# TDF Wiki JA 翻訳変更提案
https://wiki.documentfoundation.org/JA/Translation/LanguageNames
TDF Wiki JA 「言語名の日本語への翻訳」-「言語名の表記について」-「言語名の対訳」 表内容
## レコード削除
"be-BY" "Belarusian" "ベラルーシ語"
* "be" "Belarusian" "ベラルーシ語"のレコードが存在し、重複している(ロケールで分ける必要性がない)。
"ca-XV" "Catalan valencian" "バレンシア語"
* UI-masterで"valencian"を含むレコードは全て"Catalan (Valencian)"⇒"カタロニア語(バレンシア)"であり、"Catalan
valencian"の原文はない。
* ただしHelpに1件、"<variable id="ca-valencia">Valencian Catalan</variable>"の未翻訳レコードがある。
* これを"バレンシア語","バレンシア カタルーニャ語","バレンシア カタロニア語","カタロニア語(バレンシア)"のいずれで訳すべきかは議論を要すと思える。
* 「バレンシア語」としては本来「catalan」の添え文字は付されていないのではないか。
* 過去議論:https://listarchives.tdf.io/i/LnIAtMQIWPnHqzznypz5F_Yt
* ISO 639-3では同じ言語コードに言語名"Catalan,
Valencian"として併記されているが、LibreOfficeの既存訳ではそのようには扱われてはいなさそう(カタロニア語の方言として扱われていそう)。
* JIS X 0412-1,2では「バレンシア」の用語は収録されていないっぽい。
* 差し当たって「バレンシア語」を独立に収録すべき理由はなさそうに思える。
"en-GB" "English (GB)" "イギリス英語"
"en-US" "English (US)" "アメリカ英語"
"en-ZA" "English (ZA)" "南アフリカ英語"
* UI-master,Helpに"イギリス英語","アメリカ英語","南アフリカ英語"の既存訳はなく、原文"English
(国名)"形式に対し既存訳は"英語(英国)","英語(米国)","英語(南アフリカ)"などでほぼ統一されている。
* 同表例示の英語言語名自体、言語名にかっこ書きで国名が添えられる形が基本となっており、既存訳とも整合が取れている。わざわざ個別に収録する必然性がない(それをしだすとキリもない)。
* 同表に不用意にロケールを持ち込むのは望ましくないとも思え、これらを削除し、"en" "English" "英語"を追加したい。
"en-GB-oed" "English, OED spelling (UK)" "英語 - オクスフォード式綴り(英国)"
* 特殊事例と考える。
* MLに過去議論見当たらず。
* 英語言語名がコンマで区切られる形式の翻訳に統一性は見い出せなさそうで、個別対応か。
* とはいえ英語言語名(UI原文に同じ)は言語名にかっこ書きで国名が添えられる形が基本となっており、その翻訳としての原則は保たれているように見える。
* UI,Helpでの登場も1件であり、ことさらに同表に掲載するよりは、特殊個別対応とすることで良いのではないか。
"pt-BR" "Portuguese (Brazil)" "ブラジルポルトガル語"
* UI-master,Helpに"ブラジルポルトガル語"の既存訳はなく、原文"Portuguese (Brazil)"または"Brazilian
Portuguese"に対し既存訳は"ポルトガル語(ブラジル)"でほぼ統一されている。
* 同表例示の英語言語名自体、言語名にかっこ書きで国名が添えられる形が基本となっており、既存訳とも整合が取れている。わざわざ個別に収録する必然性がない(それをしだすとキリもない)。
* 同表に不用意にロケールを持ち込むのは望ましくないとも思え、これらを削除し、"en" "English" "英語"を追加したい。
"sh" "Serbian (Latin)" "セルビア語(ラテン文字)"
* 言語コード"sh"は"Serbo-Croatian"→"セルビア・クロアチア語"(JIS X 0412-1)であるようで、"Serbian
(Latin)"→"セルビア語(ラテン文字)"に充てるのが妥当と思えない。
* "Serbian (Latin)"→"セルビア語(ラテン文字)"自体は他の文字別補足と同じ様式であり、ことさら同表に収録する必要性を見いだせない。
"sr" "Serbian (Cyrillic)" "セルビア語(キリル文字)"
* "Serbian (Cyrillic)"→"セルビア語(キリル文字)"自体は他の文字別補足と同じ様式であり、ことさら同表に収録する必要性を見いだせない。
* "sr" "Serbian" "セルビア語"のレコードが存在し、重複している。
## レコード追加
"en" "English" "英語"
* "en-GB/US/ZA/GB-oed"削除に伴い"en"のレコードが欠落となるため補う。
## 言語コード欄からロケール記述削除
"pa-IN" "Panjabi" "パンジャーブ語"
"sa-IN" "Sanskrit" "サンスクリット"
"sw-TZ" "Swahili" "スワヒリ語"
* 英語や日本語の言語名にロケールに相当する区分は反映されておらず、言語コードにロケールを付記する理由がない。
* むしろ言語名に照らしロケールを限定するのは間違いと思われる。
## 言語コードの訂正
"ns" "Northern Sotho" "北ソト語"
* 言語コード"ns"→"nso"
# 参考:課題提起
## 今回ロケール記述削除を見送り
"zh-CN" "Chinese (simplified)" "簡体字中国語"
"zh-TW" "Chinese (traditional)" "繁体字中国語"
* 他言語の原則に足並みをそろえるなら"中国語(簡体字)","中国語(繁体字)"とすべきに思える。
* 現行スタイルガイドで指針されている"Korean (RoK)"→"韓国語"などに比べると、言語名としての"簡体字中国語","繁体字中国語"が一般に普及しているかどうか疑問がある。
* 表現としては"中国語(簡体字)","中国語(繁体字)"で違和感を感じない("簡体字中国語","繁体字中国語"自体が文字と言語名の組み合わせであり、共通項の"中国語"が基本にある)。
* しかしながら、UI,Helpの既存訳は、若干揺れがあるものの、"簡体字中国語","繁体字中国語"が圧倒的優勢。
https://translations.documentfoundation.org/search/?q=language%3Aja+project%3Ar"libo_(ui|help)-master"+has%3Atranslation+"中国語"
* CJKの近しい文化圏で影響も大きいことに鑑み、差し当たって現状維持として様子を見る。
## その他の課題
"ko" "Korean" "韓国語"
* 言語コード"ko"に対応する英語言語名は"Korean"だが、それに対応する日本語言語名は"韓国語;朝鮮語"(JIS X 0412-1)。"韓国語"だけとして良いかどうか。
* UI,Helpの既存訳は全て"韓国語"。「朝鮮」の文字はない。
https://translations.documentfoundation.org/search/?q=language%3Aja+project%3Ar"libo_(ui|help)-master"+"korean"+has%3Atranslation
* ただし、「EUC-KR」のように明らかに韓国のロケールがふられているものもあり、使い分けは朝鮮語に精通した人でないと困難と思われる。
* 差し当たって現状維持として様子を見る。
"ca" "Catalan" "カタルーニャ語"
* UI,Helpの既存訳は"カタロニア語"が圧倒的優勢。
https://translations.documentfoundation.org/search/?q=language%3Aja+project%3Ar"libo_(ui|help)-master"+"Catalan"+has%3Atranslation
* Wikipedia JAなどネット情報では"カタルーニャ語"が主流に見える。
* UI,Helpの既存訳を変更集約するべきか?
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岩橋 伴典
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