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自由なオープンソース・オフィスソフトの新バージョン「LibreOffice 7.2
Community」は、ソースコード変更の60%以上がMicrosoft独自ファイルとの
相互運用性に重点を置いて改良されました

2021年8月19日 ベルリン – デスクトップ生産性向上のための自由なオープン
ソース・オフィスソフトのボランティアサポート版「LibreOffice 7.2
Community」がダウンロード可能になりました。
https://ja.libreoffice.org/download

LibreOffice 7.2 Communityは、デスクトップ、モバイル、クラウドで個人の
生産性を高めるLibreOffice Technologyプラットフォームをベースに作られ、
Microsoft独自ファイル形式との相互運用性が大幅に向上しています。また、
巨大なファイルの処理や特定のDOCX、XLSXファイルの扱い、フォントキャッシュ
の管理、大きな画像を含むプレゼンテーションやドローファイルを開く際のパ
フォーマンスも大幅に改善しています。そして、LibreOffice 7.1から導入さ
れたSkiaバックエンドを使用した際の描画速度も向上しています。

LibreOffice 7.2では、ARMアーキテクチャをベースにAppleが設計したApple
Siliconプロセッサにネイティブで対応しました。しかしながら、このプラッ
トフォームでの開発は初期段階ということもありバイナリは提供しますが重要
な業務などでの利用はお控えください。
macOS arm向けLibreOfficeはこちらからダウンロードできます。
https://download.documentfoundation.org/libreoffice/stable/7.2.0/mac/aarch64/

LibreOfficeと相互運用性
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LibreOffice 7.2 Communityでは、DOCX、XLSX、PPTXファイルや古いDOC形式ド
キュメントとの相互運用性が大幅に改善されました。Microsoft Officeが使用
するファイル形式は、国際標準化機構(ISO)が2008年4月に非推奨にした独自の
ファイル形式に基づいており、ISO承認の規格ではありません。また大量かつ
意図的に複雑化されています。LibreOfficeは、本物のオープン標準規格であ
る「オープンドキュメント形式」(ODF)を採用しているLibreOfficeでは、
取り扱いにおいて大きな障害となります。

私たちLibreOfficeコミュニティには、これらの問題に取り組む、大勢の才能
ある開発者がいることを嬉しく思います。

ボランティアやスポンサーに支援を受けた開発者らによる勢力的な開発によっ
てLibreOffice 7.2は、しなかやかで堅牢性があり、オープン標準に準拠とい
う多くのアドバンテージを維持しながら、透明な相互運用性を大きく前進させ
企業や個人ユーザーにとって大きな価値のあるものとなりました。

LibreOfficeは、セキュリティや堅牢性の面でMicrosoftの独自ファイル形式よ
りも優れたオープンドキュメント形式(ODF)のネイティブサポートを始め、
DOCX、XLSX、PPTXファイルのより良いサポートなど、オフィスソフトの世界で
最高レベルの互換性を提供します。また、LibreOfficeは多数の古い文書ファ
イル形式を利用するためのフィルターも提供しており、ユーザーにファイルを
利用する自由をお返しします。

LibreOffice 7.2 Communityの新機能 [1]
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LibreOffice 7.2 Communityの新機能は、171人の貢献者によって開発されま
した。ソースコード改良の70%は、アドバイザリーボードに参加するCollabora、
Red Hat、allotropiaの3社とThe Document Foundationを含むその他の団体に
所属する51人の開発者によるものです。そして30%は、120人の個人ボランティア
によって開発されました。

さらに、232人のボランティアが言語をローカライズしました。LibreOffice
7.2 Communityでは、他のどのオープンソースソフトウエアや商用ソフトウエ
アよりも多い119言語のバージョンでリリースされており世界中で54億人以上
の人々が母語(L1)で使用できます。また、23億人以上の人々が119言語のうち
の一つを第2言語(L2)として使用しています。

### 全般

・メニューコマンドを検索するポップアップリスト検索機能を搭載
・スクロールしてスタイルが選択できるスタイルピッカーをノートブックバーに追加
・サイドバーにフォントワーク操作パネルを追加
・テンプレートダイアログに新たにリスト表示を追加
・マクロ作成に役立つXrayライクな「UNOオブジェクトインスペクター」を搭載

### Writer(ワープロ)

・ページ背景を余白まで塗りつぶすか選択可能になりました
・ページスタイルに「とじしろ」が設定できるようになりました
・差し込み印刷で存在しないデータに警告が出るようになりました
・スタイルインスペクターにRDFメタデータが表示できます
・メタデータ・フィールドの網かけに独自の色が設定可能になりました

### Calc(表計算)

・オートフィルターで色のフィルタリングができるようになりました
・外部データダイアログで、取り込んだHTML表のキャプションが一覧表示されます
・太い十字カーソルがオプションで利用できます
・近似曲線で「移動平均」の種類が選択できます

### Impress(プレゼンテーション)とDraw(グラフィック)

・新テンプレート追加:「キャンディ」「フレッシュ」「グレーエレガント」
「グローイングリバティ」「イエローアイデア」
・テキストボックスで段組みが利用できます
・ステータスバーから直接、スケール変換可能になりました

LibreOffice 7.2 Communityの主要新機能をまとめたビデオがこちらから
ご覧いただけます。
* YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=cWmURg_rM2o
* PeerTube: https://peertube.opencloud.lu/videos/watch/d9413c81-a568-4a0e-b570-6200fc1d062c

企業向けLibreOffice
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TDFは、企業・団体へのLibreOffice導入について、特別な付加価値を多数提供
するエコシステムパートナーからLibreOffice Enterpriseファミリー(デスク
トップ、モバイル、クラウド)の導入を強く推奨します。これには、長期サポー
トリリース(LTS)、専任サポート、お客様向けに開発された新機能、サービス
レベル契約(SLA)など多くの特典が含まれます。
https://ja.libreoffice.org/download/libreoffice-in-business/

このような推奨にもかかわらず、さまざまなエコシステム企業によってサポー
トされ、企業ニーズに最適化されたLibreOffice Enterpriseではなく、ボラン
ティアサポート版のLibreOffice Communityを採用する企業が増えています。

この選択は、時間とともにプロジェクトの進化を遅らせLibreOfficeプロジェ
クトの持続可能性に問題を起こします。なぜなら、エコシステム企業が顧客の
ために開発したすべてのプログラムはマスターリポジトリでコミュニティと共
有されLibreOffice Technologyプラットフォームを改善している事実があるか
らです。

LibreOffice Technologyをベースにした製品は、Windows、macOS、Linux、
Chrome OSの主要デスクトップOSをはじめ、AndroidやiOSのモバイルプラット
フォーム、クラウドにも提供されています。プラットフォームの開発を遅らせ
ることは、あらゆるレベルのユーザーに悪影響を与え、最終的には
LibreOfficeプロジェクトの停滞につながる可能性があります。

LibreOfficeへの移行
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The Document Founrationは、独占的なオフィスソフトからLibreOfficeに移行
する企業をサポートするために移行プロトコルを開発しました。このプロトコ
ルは、LibreOffice EnterpriseファミリーのLTSバージョン導入に加え、認定
専門家が提供するCIOとIT管理者が必要とする企業の問題解決に沿った移行コ
ンサルティングとトレーニングを元に作られています。
参考: https://ja.libreoffice.org/get-help/professional-support/

実際、LibreOfficeには成熟したプログラムコード、豊富な機能、オープン標
準に対する強力なサポート、優れた相互運用性、そして認定パートナーによる
長期サポートオプションがあります。データのコントロールを取り戻してベン
ダーロックインから開放されたい企業にとってLibreOfficeは理想的なソリュー
ションです。

LibreOffice 7.2 Communityの利用について
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LibreOffice 7.2 Communityは以下のリンクから利用可能です。
https://ja.libreoffice.org/download/

商用OSの最小要件は、Microsoft Windows 7 SP1とApple macOS 10.12です。

詳細な変更点はこちらをご覧ください。
https://wiki.documentfoundation.org/Releases/7.2.0/RC1 (RC1),
https://wiki.documentfoundation.org/Releases/7.2.0/RC2 (RC2),
https://wiki.documentfoundation.org/Releases/7.2.0/RC3 (RC3)

LibreOffice TechnologyをベースとしたAndroidとiOS向けの製品については
こちらをご覧ください。 https://ja.libreoffice.org/download/android-and-ios/

アプリストアとChromeOS向け製品についてはこちらをご覧ください。
https://ja.libreoffice.org/download/libreoffice-from-microsoft-and-mac-app-stores/

個人の生産性向上を目的として新機能よりもテストとバグ修正が行われた安定
したリリースが必要な方のためにThe Document Foundationでは、数カ月の間
に後方移植された修正を含むLibreOffice 7.1ファミリーを保守しています。
現在のバージョンは、LibreOffice 7.1.5です。

The Document Foundationは、ユーザー向けの技術サポートは提供していませ
んがメーリングリストや質問掲示板のAsk LibreOfficeに質問を投稿して、ほ
かのユーザーからのサポートを受けられます。 https://ask.libreoffice.org

LibreOfficeユーザー、自由ソフトウエアを支持する方、コミュニティメンバーは
寄付してThe Document Foundationを金銭面からサポートできます。
https://ja.libreoffice.org/donate

LibreOffice 7.2は、The Documet Liberationプロジェクトによる文書変換ラ
イブラリを使用して構築されています。https://www.documentliberation.org

[1] リリースノート: https://wiki.documentfoundation.org/ReleaseNotes/7.2/ja

プレスキット
ダウンロードリンク: https://nextcloud.documentfoundation.org/s/AgY6G3WAAtsCZrn

日本でのお問い合わせ先
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LibreOfficeに関する日本語でのお問い合わせについては、LibreOffice日本語チーム
<ja-contact@libreoffice.org> までお問い合わせください。(担当: 野方 純/榎 真治)

このプレスリリースは、LibreOffice日本語チームといさなさんの協力により翻訳されました。

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Unsubscribe instructions: E-mail to announce+unsubscribe@ja.libreoffice.org
List archive: https://listarchives.libreoffice.org/ja/announce/

Context


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