2017年2月1日、ベルリン - The Document FoundationはLibreOffice 5.3をお知らせしま
す。このアプリケーションの歴史において最も多機能なリリースとなっています。
Windows版、MacOS X版、およびLinux版、そして初となるプライベートクラウド版が今
すぐご利用いただけます。
LibreOffice 5.3はこのソフトウェアの進化において大きな前進となります。オンライン
での共同編集機能といった新機能が導入され、他のアプリケーションとの競争でより優位
となります。同時に細かい改善も提供され、信頼性や相互運用性、ユーザーの使い勝手が
向上しています。
「LibreOfficeは素晴しい開発者コミュニティに支えられています」と、The Document
Foundationのboardの一員であるMichael Meeksは述べています。「2010年時点では、大規
模なコード開発で成功するために欠かせない多数のコード貢献者を惹きつけることが出来
るだろうという人は限られていました。しかし6年間にわたり、1,100名以上の新しい開発
者が集まり、この大きなコミュニティのおかげで、この2年間のうちに平均で300名もの人
が活発にコード開発に携わっています。」
LibreOffice 5.3のハイライト
LibreOffice 5.3のあらゆる面に興味深い新機能が多数含まれています。全てのプラット
フォームで一貫性のあるテキストレイアウトを実現するため、HarfBuzzを用いたクロスプ
ラットフォームのテキストレイアウトエンジンを搭載することにより、さまざまな言語や
アルファベットにおいて大きな恩恵が得られます。ヘルプメニューが刷新され、ユーザー
ガイドやコミュニティによるサポートフォーラムへ素早くアクセスできるリンクが加わり
使い易くなっています。新旧のMS Office文書のインポートおよびエクスポートのための
フィルターが改善されています。
Writerは新たにテーブルスタイルをサポートし、テーブルの編集中に変わらない書式を適
用できます。新しいサイドバーのページデッキで、別にダイアログを開かなくともページ
の設定がカスタマイズできます。そして新しい「ページへ移動(Go to Page)」ボックスに
より、少しキーを叩くだけでその文書の他のページへすぐジャンプできます。
Calcは既定のセルスタイルに新たなスタイルが増え、以前のリリースより豊富なバリエー
ションとともに分かりやすい名前になりました。新たにインストールした場合、「式でワ
イルドカードを有効にする」というオプションが正規表現に代わって既定となり、他の表
計算ソフトウェアとの互換性が増しています。そして新しいテキスト入力ボックスにより
探している関数を絞り込めるため、適切なものが簡単に見つかります。
Impressはテンプレートの選択画面とともに起動するようになり、素早く編集を開始でき
ます。そしてスライドのマスターモードでは、サイドバー内にある新しいスライド
プロパティデッキが利用できます。
最も重要な新機能の一覧は別の文書(http://tdf.io/lo53features)でご覧いただけます。
また短い動画のシリーズ(http://tdf.io/53vids)でも紹介しています。
http://www.libreoffice.org/discover/new-features/
にあるウェブサイトのページでも目玉となる新機能をご覧いただけます。
LibreOffice 5.3ではまた、何百人ものボランティアの手により、一見して分からない隠
れた部分の改善もなされています。それによりオープンソースのオフィススイートはより
開発し易く、メンテナンスやデバッグがし易くなっています。ユーザーからは見えません
が、これは企業での配備にとって非常に重要なことです。
LibreOfficeはあらゆる大陸で大規模組織において配備されています。メディアで報道さ
れた主要な移行の一覧は
https://wiki.documentfoundation.org/LibreOffice_Migrations
にあります。
LibreOffice Online
LibreOffice 5.3ではLibreOffice Onlineが初めてソースリリースとなっています。
LibreOffice Onlineは、LibreOfficeの「コアエンジン」を再利用することによってブラ
ウザ上で文書を共同で編集する基本機能を提供するクラウド向けオフィススイートです。
レンダリングの再現性は素晴らしく、LibreOfficeと同等の相互運用性があります。
LibreOffice Onlineは基本的にサーバーサービスであり、クラウドストレージとSSL証明
書とともにインストールし設定するべきです。これらはLibreOffice Online本体には含ま
れていません。ISPのパブリッククラウドや、企業および大規模組織のプライベートクラ
ウドでサービスを実現するための技術と考えてください。
最新のLibreOffice Onlineのソースコードのビルドは、Dockerのイメージとして入手でき
ます:
https://hub.docker.com/r/libreoffice/online/
LibreOffice Onlineのあり方を説明した文書は
http://tdf.io/loonlineback
にあります。
実験的なUI機能
5.3系から新たに、LibreOfficeのUIには実験的なノートブックバーが加わるという拡張が
なされています。ノートブックバーは、(2つのツールバーがある)既定のUI、シングル
ツールバーUI、およびサイドバーとシングルツールバーの組み合わせ、という3つの選択
肢とは異なるもう1つの選択肢を提供します。それぞれのUIレイアウトは、それぞれ異
なるLibreOfficeのユーザー層に適したものとなっています。
LibreOffice UIはMUFFINというコードネームが与えられています。これは「My User
Friendly & Flexible INterface」の略語です。このUIコンセプトを説明した文書は
http://tdf.io/muffinback
にあります。
利用可能性と企業での配備
LibreOffice 5.3はオープンソースオフィススイートの機能という点で最先端となるもの
です。そのため技術に情熱を燃やす方や、新規の技術を追いかける方、そして熟練ユーザー
に向いています。
企業での配備については、TDFはより成熟したバージョンである5.2.5をメンテナンスしています。
世界中で認められた最良慣行にしたがって認定されたプロフェッショナル
(http://www.libreoffice.org/get-help/professional-support/)によるサポート
の下で配備することをお奨めします。LibreOffice 5.3は今すぐ以下のリンクからご利用いた
だけます:
http://www.libreoffice.org/download/
(訳注: 日本語のダウンロードページは
http://ja.libreoffice.org/download/
です。)
LibreOfficeのユーザーおよびフリーソフトウェアに賛同する方、コミュニティの
メンバーは寄付することによってThe Document Foundationを支援できます:
http://donate.libreoffice.org
プレス資料およびスクリーンショット
背景についての説明文書と高解像度画像を含むプレス資料は以下からダウンロードできます:
http://tdf.io/lo53presskit
スクリーンショットも以下からダウンロードできます:
http://tdf.io/lo53screenshots
ブログ記事:
https://blog.documentfoundation.org/blog/2017/02/01/the-document-foundation-announces-feature-rich-libreoffice-5-3/
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以上はannounce@documentfoundation.orgで配信されたアナウンスの日本語訳です。
原文:
http://listarchives.documentfoundation.org/www/announce/msg00287.html
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List archive: http://listarchives.libreoffice.org/ja/announce/
Context
- [ja-announce] The Document Foundationは多機能なLibreOffice 5.3をお知らせします · Takeshi Abe
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